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ワークショップ

第2回 映像をとおして社会問題にふれる会 

2021.10.23

今日は、「映像~」の2回目勉強会。午前10時から2時間。新しいメンバーも入り参加者6名。

前半は、前回見た「#親の期待に応えていますか」のヤングケアラーである唯さんに焦点をあて、高橋家のケースをみんなで深堀してみました。 高橋家の何が(誰が)気になったか、どう支援したいかについて、それぞれ紙に書きだし、それを黒板に張って問題を整理し、情報を共有することで自分が考え付かなかった視点に気がつけたりしました。  また、自分たちが唯ちゃんのしんどさに気が付き、最初の声掛けをするならどんな風にするか、という問いに、即興でロールプレイをしたりしてみて、各自の対応がいろいろで面白かったです。

 

後半は、「17歳少年の祖父母殺害事件、裁判官の言葉」(25分)を観ました。2014年に実際にあった事件。母親と息子の異常なまでの依存。この親子のおかしさに気が付きながらも、まわりでだれも手を差し伸べることがなく放置されてしまい悲惨な事件に至ってしまう、そんな重い事件です。劣悪な環境にいながら、真っすぐに育った少年の、「本当は、誰かに助けてもらいたかった」という心の叫びを知り、私たちは傍観者のままではいけないと改めて強く思いました。

深い余韻が残る中、各自ひとこと言感想を述べたあと、紙に何が一番気になったか、そしてこの家族にどうしたかったのかを書き出し、みんなで共有しました。 次回は、この事件を深堀するところから始めたいと思っています。

 

 

そして、まだまだ手探り状態の勉強会ですが、少し方向性が見えてきたような気がします。「家族のありかたにおける世代間の違い」「外部からは見えづらい機能不全の家族」などのテーマを取り上げ、実際の支援のためのロールプレイ、対人援助における「傾聴」などを盛り込んだ勉強会を考えています。 次回は、メンバーの職場の現場における知られざる裏側を紹介してもらいます。

 

 

メンバーひとりひとりの思いを、お互いが丁寧に聴くこの時間が、とても充実したものに感じられました。次回も楽しみです。

 

参考文献「誰もボク見ていない:なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか」

山寺香 ポプラ社

映画 「マザー」2020年 長澤まさみ 主演

研修担当 よっしー

2021年10月23日

 

 

 

 

 

 

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