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ワークショップ

第3回 映像をとおして社会問題にふれる会

2021.12.1

今日は雪交じりの悪天候の中、新しいメンバー含め5名での勉強会。

今回は、前回に続き「17歳少年の祖父母殺人事件、裁判官の言葉」を取り上げ、じっくり検討しました。まず、映像を観て、一番気になったことを各自、紙に書き出し、それをボードに張り、全員で共有しました。 大きく3つのジャンル(①母親②少年③周りの環境)にわけ、それぞれのジャンルで気になる問題点をあげ、そしてそこから見えてくるそれぞれの人物像を話し合い、そこから話がどんどん広がっていきました。 例えば、①母親自身、何か精神疾患を抱えていたのではないか、母親にとって祖父母はどんな存在だったのかなど。また過酷な状況のなかでの「出産」の話から、それにまつわる住所不定の状況の若年女性の出産という現実。そういう母子を救うすべはあるのだろうかなど ②少年と母親とのゆがんだ愛着関係からくる共依存のせいで、第三者の介入が難しくなり、結局「救われたかった彼」を助け出すチャンスを逃してしまった。そして③行政、学校制度にはどうしても限界があるという問題。それでもいったん公的資源と繋がることが重要。今はそういった資源からもれている「社会的養護未満の子どもたち」が増えている。その子ども達とつながるにはどうしたらいいか。また、今時の学校の事情や児童相談所の役割、生活保護制度などの話にも及びました。 そして最後に、ではわたしたち、支援者として何ができるのか、どう関わればいいのか。なんだか気になる親子がいたら、どこにどうつなげていいのか。保護者との信頼関係を築く難しさなど 話が多岐に及び、あっという間の2時間でした。

支援にはマニュアルがあるわけでも正解があるわけでもありません。それでも試行錯誤しながら、さまざまな支援団体、関係者が協力しいろいろな角度に視点をあてる必要性を痛感しました。 さらにわたしたち、支援者自身、相手の立場にたち相手の状況、気持ちを想像すること(=「共感」)することが大切なのではと思いました。「ふつう」って何なのでしょう?支援者の「ふつう」を簡単に相手に当てはめてしまわないようにすることも大切なのことかもしれないですよね。

 

次回は来年1月に予定しています

byよっしー

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