第2回 おちゃのま内部研修
風薫る爽やかな朝、7月18日第2回おちゃのま内部研修を開催。
前回とおなじ4人のメンバーが参加しました。
「傾聴」の研修内容はどうしても抽象的なもの。
ひと月前の研修以来、はたして、「傾聴」が自分の実生活にどういう影響をもたらしたか?
内部研修の企画者としては非常に気になるところです。
そんな私の懸念をよそに、4名それぞれに「傾聴」は少なからず影響を与えたようです。
今回はそんな4人の「傾聴体験」を紹介したいと思います。
まず、トップバッターのR君。
前回の【傾聴の始まりは相手に関心をもつこと】を早速実行してみたようです。
『気になる同級生に声をかけたい、でも自分が聞きたいと思うことは「エゴ」だと思う。彼が話ができるようになるまで「待とう」と思った、とのこと。』
そうなのです。 関心を持つということは相手の話を深めることで、自分が聞きたいことを質問し話をしてもらうことではないのです。 そして【話してくれるのを「待つ」】この姿勢がとても大切なことなのです。
次に、動物保護団体の仕事をしているNさん。
彼女はまさに職場で「傾聴」を生かし相談者さんとの信頼関係を築きました。
『最初からトントン拍子にことが運んだわけでなく、初回の面談では善かれと思って伝えたマイナス情報が相手を不安に陥らせしまった。このままではいけないと、次の面談を自ら申し出て、とにかく相談者さんの話を最後まで聴き、相手が本当に望んでいることを聞き取った。そこから相談者さんと思いを共有することができ、安心してサポートを任されるに至った』
そうなのです。【相手の話を最後まで聴ききる】ということは実は簡単なようで難しいものなのです。
3人目はTさん。
グループワークの「閉ざされた村」を取り組む作業で自分の考え方の志向に改めて気づきを持ちました。さらにお互いの価値基準を発表し、この課題自体の捉え方が非常に客観的で柔軟かつ深いことがわかりました。
そうなのです。 【自分を知る】ということはとても大切なこと。また、【お互いの価値観の違いを認める=受容】ということは、組織での活動においてとても大切な姿勢。組織で問題に取り組むとき、客観的に深い判断ができる人材は貴重な存在です。
最後はMさん。
このグループワークは6年ぶりの2回目。自分の選んだ回答、価値基準が前回と全く異なっていたことに自らの変化を感じとることができたようです。
そうなのです。 【私たちの価値観や考えかたは、周りの環境や自分の置かれた位置により変わることもある】ということを目の当たりで教えてくれました。
もちろん、変わらない人もいるでしょう。Mさんは前回のワーク以来ずっと「傾聴」活動をしてきました。変わったのはきっと「傾聴」の影響があるのでしょうね。
今回もあっという間の2時間でした。
メンバーそれぞれが、傾聴を通して自分の内面を掘り下げながら他のメンバーをも理解していく。企画者としてはとても良い化学反応をみているようで「傾聴」の力を改めて認識しています。
次回までの宿題は、【誰かを受容してみよう】です。
日頃、苦手だなと思っているひとの話でも「○○さんは、そう思っているんだな」と素直に受けとめてみましょうね。まずはやってみることです。
次回のテーマは『共感するとは?』です。
byよっしー